01-日本

天正11年（1583）、羽柴（豊臣）秀吉は石山本願寺跡に大坂城の築城を開始。なぜ京の聚楽第ではなく大坂を拠点化したのか。地形・軍事・経済の必然を物語と史料で読み解き、論争点まで丁寧に解説。

本能寺後の権力抗争の決着点「賤ヶ岳の戦い」（1583）。中川清秀の奮戦と討死、佐久間盛政の独断、前田利家の撤退、秀吉の“美濃大返し”と湖上輸送—勝敗を分けた現場の判断を一次史料・学術研究に基づき、物語と解説で立体的に描く。

本能寺の変からわずか11日。天正10年6月13日（西暦7月2日）、山城国山崎で羽柴秀吉が明智光秀を破った「山崎の戦い」。申刻（午後4時）に始まった合戦の実像、中国大返しの行軍速度、天王山の意味、洞ヶ峠の真偽を一次史料と研究成果で読み解く。

1582年、本能寺の変直後に敢行された羽柴秀吉の「中国大返し」。豪雨の梅雨期に約200〜230kmを進軍し、山崎で明智光秀を討つまでの軌跡を、一次史料と研究をもとに物語×解説の二段構えで詳述。異説・論点、現代に活きる学びも提示。

梅雨の岡山平野で城を湖に変えた「水攻め」。羽柴秀吉はなぜ備中高松城に堤を築き、清水宗治はなぜ舟上で最期を選んだのか。一次史料・発掘報告・水文学研究を突き合わせ、伝説と実像を丁寧に解き明かす。

天正9年（1581）、羽柴秀吉が鳥取城を包囲し「渇え殺し」と恐れられた兵糧攻めを断行。吉川経家の最期、太閤ヶ平の陣城、粥で倒れた城兵の謎まで、一次史料と研究成果をもとに“史実と物語”の両面から徹底解説します。

播磨・三木合戦（1578〜1580）は、羽柴秀吉が付城網で包囲し「三木の干し殺し」と恐れられた兵糧攻め。別所長治の最期、包囲戦術の実像、論争点まで一次史料・公的資料で丁寧に解説します。

1577年、羽柴秀吉は織田政権の「中国攻め」総指揮として播磨へ進出。三木合戦の兵糧攻め、鳥取城の包囲、備中高松城の水攻めへとつながる戦いの幕開けを、物語と史実の二段構えで丁寧に描き、論争点と学びを整理します。

1573〜74年、羽柴秀吉は琵琶湖畔に長浜城を築き、港・水路・町割で城下を再設計。免租や自治を与え商業を伸ばした近江経営の基盤を、一次史料と公的資料に基づき物語と解説で読み解く。

元亀元年六月二十八日、近江・姉川。浅井・朝倉と織田・徳川が激突し、木下藤吉郎（のちの羽柴秀吉）は要衝・横山を押さえ戦局を変えた──現地史料と研究に基づき、物語と解説で立体的に描く（異説も整理）。