002-幕末

慶応3年10月14日、徳川慶喜が二条城で大政奉還（たいせいほうかん）を上表。坂本龍馬は土佐藩の建白を後押しし、公議政体（こうぎせいたい）への軟着陸を描いた。史料に基づき「実際に何をしたのか」を物語と解説で丁寧に読み解く。

慶応3年、船上で龍馬が示したと伝わる「船中八策」。しかし一次史料は残らず、後年の創作説も有力です。現存する「新政府綱領八策」や大政奉還建白書、薩土盟約の史料に基づき、物語と史実の境界線を丁寧に解き明かします。

1867年のいろは丸事件で、坂本龍馬は紀州藩（きしゅうはん）と渡り合い賠償を勝ち取った。鞆の浦（とものうら）・長崎での談判、万国公法（ばんこくこうほう）の使い方、世論戦、金額の異説まで一次史料と研究で立体解説。

慶応2年1月23日（1866/3/9）未明、伏見・寺田屋で坂本龍馬が襲撃され負傷――入浴中のお龍が知らせたという有名な場面はどこまで史実か。一次史料と公的資料で物語と真相を重ね、学びまで導く保存版。

薩長同盟は軍事同盟か覚書か。木戸書簡の六カ条と坂本龍馬の朱書（しゅしょ）裏書（うらがき）という一次史料を軸に、成立過程・関係者の役割・論争点までを丁寧に解説。現代に活きる交渉の教訓も提示します。

1866年、坂本龍馬とお龍が霧島（きりしま）へ湯治（とうじ）に向かった旅は「日本初の新婚旅行」と語られる。塩浸温泉（しおひたしおんせん）18日滞在や高千穂峰登山の手紙など一次史料を踏まえ、諸説と背景をわかりやすく解説。

慶応元年（1865）長崎で結成された亀山社中。薩摩藩（さつまはん）と小曽根家（こぞねけ）の支援、神戸海軍操練所（そうれんじょ）廃止の余波、海援隊への改称と“日本初の商社”異説までを、一次史料と公的資料で丁寧に解説します。

神戸海軍操練所（そうれんじょ）はなぜ設立され、どう運営され、なぜ閉鎖されたのか。坂本龍馬の関与（資金調達・塾頭説）や異説、最新の遺構発見まで、一次史料と公的資料で丁寧に解説。

坂本龍馬と勝海舟の出会いはいつか。刺客伝説の真偽と一次史料（しりょう）、神戸海軍操練所（そうれんじょ）の年表を整理し、龍馬が学んだ海軍思想が亀山社中・海援隊へどう継承されたかをわかりやすく解説。

文久2年（1862）3月24日、坂本龍馬は「桜を見に行く」と家を出て土佐を脱藩。梼原（ゆすはら）経由で韮ヶ峠（にらがとうげ）を越え伊予へ。同行者・ルート・動機・異説まで一次情報を基に物語と解説で立体化。