0001-羽柴(豊臣)秀吉

1596年の慶長伏見地震で倒壊した伏見城は、秀吉の命で翌日から木幡山で再建が始まる。隠居所から政権の最終拠点へ変貌した城の実像と、再建の政治的意味・異説を、一次史料と発掘成果に基づき分かりやすく解説。

畦に杭が打たれ、京枡と検地竿が並ぶ。豊臣秀吉の太閤検地は、度量衡と課税単位を統一し、石高制の土台を築いた国家改造だった。一次史料と研究成果で、その実像・異説・現代的教訓まで立体的に読む。

1597年の朝鮮再出兵（慶長の役）は、蔚山・順天の攻防や鳴梁・露梁の海戦を経て、1598年の秀吉死去とともに終結した。陸での局地戦果と海上補給の破綻、その両輪から「なぜ敗着に至ったか」を一次史料・研究に基づき立体的に解説する。

1596年のサン＝フェリペ号事件から翌年の二十六聖人殉教へ――豊臣秀吉はなぜ「禁教」を本格化させたのか。現地情景と一次史料に基づく丁寧な解説で、通説と異説を比較しながら真相に迫る。

1592年、豊臣秀吉が踏み出した「朝鮮出兵」。釜山上陸から漢城占領、李舜臣の制海、明軍参戦と和議交渉までを、情景描写と一次史料・学術研究に基づき分かりやすく解説。諸説にも丁寧に触れ、現代に通じる教訓を抽出します。

豊臣秀吉が築いた肥前・名護屋城。文禄・慶長の役の前線拠点は、なぜ数ヶ月で完成し、130超の陣と20万人超を集めたのか。黒田家譜や発掘成果をもとに、場所選定・割普請・政治意図まで分かりやすく詳解する歴史記事。

天正19年2月28日、千利休はなぜ切腹（自害）に追い込まれたのか。大徳寺三門（金毛閣）の木像事件や聚楽第での最期、同時代日記の食い違いなど一次史料と学説を整理し、政治・経済・文化の三層から真相に迫る。

兵農分離の象徴と語られる「人掃令／身分統制令」。1591年の朱印状と1592年の全国調査、意図と結果のズレ、年次比定の論争まで、一次史料と研究で丁寧に読み解きます。

1590年の奥羽（宇都宮・会津）仕置から九戸政実の乱平定まで。秀吉の「検地」「諸城破却」「再仕置」が東北支配をどう確立したのかを、情景と史実で立体的に描き、論争点も丁寧に整理します。

1590年の小田原征伐を、名胡桃城事件と惣無事令、石垣山一夜城、支城攻略、開城と家康の関東移封まで一次・公的資料で読み解く。物語と解説の二段構えで、決断の論理と現代的教訓を示す。